Rehabilitation

リハビリテーション

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Rehabilitation Info

リハビリテーションのご案内

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病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある動物に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動、温熱、電気、水、光線などを利用して行われる治療法のことです。理学療法は運動機能の回復を目的とし、日常生活での行動改善、最終的にはQOL(生活の質)の向上をめざします。
病気、けが、高齢など何らかの原因で寝返る、立ち上がる、歩くなどの動作が不自由になると、自分のおしっこやうんちで体が汚れてしまったり、ご飯が上手に食べられなくなったり、自分が行きたいと思う場所にうまくいくことが出来なくなるかもしれません。日常生活での行動改善はQOL向上の大切な要素になります。

Example

当院での事例

CASE1
1歳 ボストンテリア 膝蓋骨脱臼
基礎疾患

なし

経緯・経過

手術後にリハビリを開始、患肢への負重、筋力回復を目的に週1回のリハビリを1クール(2ヶ月間)実施。負重は回復したが、筋力の差がまだあるのと、対足も軽度の膝蓋骨脱臼があるため、主治医・ご家族様と相談し、更に1クール(週1回2ヶ月間)リハビリを行った。その後、筋力差がなくなり、歩様も問題なく、激しい運動にも絶えられているため、リハビリを卒業。若くとても元気な子なので、現在は当院のワンちゃんの幼稚園に通ってくれています。

CASE2
6歳 ダックス 椎間板ヘルニア
基礎疾患

なし

経緯・経過

椎間板ヘルニアの術後にリハビリ開始。入院中は立位訓練や引っ込め反射誘発、可動域運動、ストレッチなどを実施し、後肢で体重を支えることを思い出してもらうように実施。抜糸後は水中トレッドミルも使用しながら、週1~2回のリハビリを継続。立位の姿勢が維持できるようになってからはバランス運動やキャバレッティなどで固有受容感覚を取り戻す運動を取り入れ、2ヶ月が経過。腰をあげての歩行が上手になってきているが、後肢の筋力が回復できていないため、リハビリを継続。

CASE2
15歳 Mix 関節炎、後肢筋力低下
基礎疾患

なし

経緯・経過

13歳の頃から、ダイエットと筋力維持を目的にリハビリを開始。両後肢ともに若い頃に膝蓋骨脱臼で手術しており、その影響もあるのか、関節炎を発症していて、後肢への負重が弱かった。体型もややぽっちゃりで、後肢への負担が大きかったので、関節のサプリメントを併用しながら、水中トレッドミルでの歩行を中心にリハビリを実施。1年かけて体重は1キロ減量できた。現在は筋力維持と体力維持を目的に月に1~2回のリハビリを継続。

Case

リハビリテーションが適応されるケース

椎間板ヘルニアや末梢神経麻痺に代表される神経疾患
膝蓋骨脱臼・前十字靱帯断裂・関節炎などに代表される整形外科疾患
歩行や一般生活において支障が出る場合
高齢動物のための関節・筋肉の運動
Possible Treatment

当院でできるリハビリテーション

温熱療法

細胞の活性化を促し血管を拡張させます。リハビリを行う前に行います。

PROM (他動的関節可動域) 運動

治療者がどうぶつさんの関節を動かし、関節の可動域を広げるためのリハビリです。

座り立ち運動

おやつなどのご褒美を使って立ったり座ったりを繰り返し行い、後ろ足の筋力を鍛えるトレーニングです。

バランスディスク

楕円状のバランスボールの上に乗ってもらうことで不安定な状況にし、体幹を鍛えるトレーニングです

バランスボール

体幹を鍛えたり、お腹の下に入れて起立維持をしたり、様々な使い方があります。

障害物歩行 (キャバレッティ)

ポールやカラーコーンなどを使用し、きちんと歩くことに意識を向かせるトレーニングです。

水中トレッドミル

水を貯められるランニングマシーンです。その子に合わせて水の量を調節し、浮力により無理なく歩くことが出来ます。また水の抵抗力もあるので筋力トレーニングにもなります。

水泳

四肢を動かす練習に用います。四肢を大きく動かすことにより、関節可動域の改善に効果があります。また運動量が大きいのでダイエットにも向いています。

冷却療法

血管が収縮し、炎症を抑制する効果があるのでリハビリの最後に必ず患部の冷却を行います。

Staff Introduction

担当スタッフの紹介

神沢 優希

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資格

CCRP(テネシー大学公式認定、リハビリテーション資格)