みなさんはご自宅の動物さんのお食事で悩んでいませんか?
色んな方とお話ししているとよく耳にするのがお食事の悩みです。
人では「衣・食・住」が生活の基盤と言うくらいですし、動物さんにおいても食べることが基本であり、重要と考えるご家族は多いのではないでしょうか?
▶シニアの子は衰えにより舌の動きが悪くなる
シニアの子は衰えにより舌の動きが悪くなったり、飲み込む力が弱くなったりすることがあります。
その関係で食べたい形状が変わることもあるかもしれません。
今まで食べていたドライフードを少し砕いて小さくしたり、ふやかしたりするだけで食べが良くなるかもしれません。
もちろん、小粒タイプのフードやウェットフードを購入していただいても良いと思います。
比較的よく食べてくれる形状を見つけてあげましょう!
また、食べる量も減ってくると思うので、少量でもカロリーが取れる高カロリー食を選んであげるのもよいですね。
▶お腹が空いているはずなのに途中でSTOPしてしまう
お腹が空いているはずなのに、ほとんど残して途中で寝てしまっていたり、別のところに行ってしまったりすることはありませんか?
シニアの子は舌の動きが悪くなるとお伝えしましたが、そのせいで頑張って食べようとしてもなかなか食べれずに疲れて寝てしまったり、または別のところに行ってしまったり、ということがあります。
あれ?もしかしてうまく口の中にご飯が入っていないかも?
と思ったら、お皿の周りに寄ってしまったご飯を中心にかき集めてあげたり、山のように盛ってあげたりすると食べやすいかもしれません。
お皿のそこが丸いものを選んであげるのも有効です!
まずは体調不良により食欲がないのか、うまく食べれていないだけなのかを確認してみましょう。
▶シニアの子のご飯
小型犬では8歳前後からシニアと呼ばれるようになり、シニア用のご飯にしなきゃ!と思う方もいらっしゃると思いますが、あまりカロリーが低すぎるものはオススメしません。
高齢になると代謝が落ちて太りやすくなる一方、後期高齢期になると逆に痩せていく傾向にあるからです。
運動量が減っていくので筋肉も減り、その結果体重も落ちていきます。
病気になってしまうと嫌でも食欲がなくなり、痩せていってしまうことがほとんどなので、元気なうちに筋肉量を維持してなるべく体重を落とさないようにしてあげましょう。
シニア初期の子は腎臓が悪くなければ、タンパク質量は減らさずにリンの含有量が低めのものを選んであげると良いという研究結果もあります。
シニア後期の子は食べられる量が減るので、少量でもカロリーが多く取れるものを選んであげましょう!
いろいろとお話してしまいましたが、どうしたらよいか分からない事が多いと思いますので、疑問や不安事などぜひご相談ください!!
看護師 小熊