一昨年皮膚科の認定医の資格をとりました。
私はこの病院では少数派の中途採用者です。皮膚科は以前勤めていた病院の院長、スタッフに支援してもらいながら、勉強会、皮膚科学会、海外の皮膚科学会など参加しながら勉強をしてきました。 それでも一般の病院で勤めているだけでは勉強しきれないものがあるなと考えていた7年ほど前、大学の教授で皮膚科の有名な先生が近くの病院で他院獣医師も参加できる小規模の勉強会をしていることを知りました。その勉強会を聞きに行き、大学の研修医について伺ったところ、“じゃあ来週来てみたら”という一言をもらったことから、病院で働いていない日、週1日の研修医としての生活が始まりました。
大学では普段の診療では見ないような難しい患者さんが多く来て、それを見てどのように専門医が考えているか、他の研修医の考え方なども聞け、すごく勉強になります。 そんな理由もあり、病院が変わって、育児を始めた今でもなるべく大学の研修には参加するようにしています。皮膚科の勉強の継続は、職場の環境にすごく助けられています。
皮膚科の勉強を始めた頃、以前勤めていた病院の院長に”一科得意なものが見つかれば、そこから他の病気が見えてくる、自信もついてくる。”と言われました。皮膚科できたけど実は違う病気が絡んでいる、ということは少なくありません。 皮膚科を勉強することは自分の得意分野を作る、ということでありつつ、ジェネラリストとしてもステップアップにつながっていると感じています。
獣医師12年目 Y・T