一般の動物病院での獣医師のしごとの大半は、診察室の中で行われます。
つまり、ご家族さまと対面し、お話をお伺いし、そしてご家族さまと動物さんの問題を解決すること、これが獣医師の仕事です。
ですので、ご家族さまとスムーズなコミュニケーションが必要となるのですが、「こうしなければならない」という「型」にはめた指導はあまり行っていません。
方針を示し、その範囲から逸脱しない限りは、比較的自分のやり方を認めています。
診療の品質は一定水準以上(当院はこの水準は厳し目です)に保つ必要がありますが、それをどのようにご家族さまにお伝えするか、といったコミュニケーションに関しては、比較的放任しています。
それは、やはり「自分の言葉」で語りかけてほしいからです。型にはめたサービスというのは、往々にして気持ちがご家族さまに伝わらなくなってしまいます。
多少早口だろうと、方言がでようと、一生懸命が伝われば、ご家族さまはその獣医師を選んでくださります。
また、様々な考え方や感じ方のご家族さまがいらっしゃるので、ご自身の相性のよい獣医師を選べる、という利点も出てきます。
「みんな違ってみんないい」とは金子みすゞさんの詩の言葉ですが、これを大切にしています。
院長