Dermatology

皮膚科

Dermatology Info

皮膚科のご案内

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症状や原因によっては、治療を開始してすぐ改善する場合もありますが、治療が長期にわたるケースも多くあります。投薬以外にも、ご自宅でのケアなどご家族の協力が必要となることが多い点も特徴のひとつです。また、同じ疾患であっても治療の選択肢はさまざまです。ご家族のお考えも聞きながら、最適な治療方法をご提示します。日常のスキンケアについても、いつでもご相談ください。

Doctor in Charge

担当医の紹介

寺井 洋子
非常勤皮膚科獣医師 皮膚専門
経歴・資格
  • 日本獣医皮膚科学会所属
  • 2005年 酪農学園大学獣医学部獣医学科卒業
  • 2011年〜東京農工大学附属動物医療センター皮膚科単科獣医研修
  • 2017年 皮膚科認定医取得

診療の予約について

皮膚科診療の問診・検査・治療方針のご説明にはお時間かかりますので、予約制とさせて頂いています。あらかじめお電話で来院時間をご予約ください。当日の診察もご相談ください。

診察料金について

診察は通常の費用に別途専門診療付加料がかかります。

初診:2,900円/再診:950円

※詳しくはお問い合わせください

診察日について

毎週火曜日に本院「久米川みどり動物病院」にて診察を行なっています。

Type of Illness

病気の種類

アトピー性皮膚炎

痒みを特徴としたアレルギー性皮膚炎の一つで、環境アレルゲンと呼ばれるハウスダストマイト(室内ダニ)や花粉などに対して過剰に反応することでおこります。
比較的若いうちに発症します。 目、口周り、耳、胸からお腹にかけて、わき、肢端などをかゆがる、赤くなるなどの症状が出ます。
原因によっては季節でかゆみの強さに変動が見られることがあります。

膿皮症

皮膚の表面、毛穴に元々いる常在微生物である細菌が何かしらの原因で増えすぎることで起こります。
皮膚のバリア機能の低下が細菌が増えることに関与しています。
環状の赤みやふけ、赤いブツブツのような症状がみれらます。 加齢やホルモン機能低下やアトピー性皮膚炎、脂漏症など他の疾患がある場合でも起こりやすくなります。

マラセチア性皮膚炎

マラセチアという脂質を好む酵母菌が関与している皮膚炎です。マラセチアは皮膚や耳の中などに元々いますが、増えすぎることで皮膚炎がおこります。
脂質の多い犬種で多く見られ、特に高温多湿な季節に増加する傾向があります。アトピー性皮膚炎や内分泌疾患などに併発しておこることもあります。
皮脂のたまりやすい摩擦部(顔の皺壁部、耳、わき、尾根部など)でベタつきを伴う赤み、痒み、独特な臭いをおこします。

皮膚糸状菌

カビの一種である皮膚糸状菌が感染しておこります。土壌や感染している動物さん(イヌ、ネコ、人、うさぎなど)と接触することで感染します。菌を持っていても症状を出していない動物さんの毛やふけなどが感染源になることもあります。
若齢、多頭飼育の場合に多く見られます。 また、基礎疾患や薬剤により免疫抑制状態になった場合も発症することがあります。
頭や四肢などの環状に脱毛し、ふけや赤みが出ます。

Possible Treatment

当院でできる検査・治療

検査について
押捺塗沫(テープストリップ)検査

スライドガラスやテープを皮膚の表面を付け、顕微鏡でみます。
皮膚の細胞や細菌・真菌などを調べます。

被毛検査

毛を抜いて顕微鏡で調べます。
毛根の状態や感染症・外部寄生虫などいないかをみます。

皮膚掻爬検査

皮膚の表面を鋭匙で掻き取って顕微鏡でみます。
ニキビダニや疥癬などの寄生虫などがいないか調べます。

ウッド灯検査

ウッド灯という特殊な紫外線を当てることで皮膚真菌症の有無を調べます。(全ての真菌が診断できるわけではありません)
光った毛を採取し顕微鏡でカビがいるか確認します。

アレルギー検査

アトピー性皮膚炎や食物アレルギーが疑われる場合に実施します。血液を採取し、環境中や食物、花粉などのアレルゲンについて調べます。

皮膚生検

皮膚の一部を切除、採取し、病理組織学的検査を実施します。局所麻酔、もしくは全身麻酔下にて実施します。簡単な検査では診断が難しい場合などに行います。

皮膚病をみるためには動物さんをみること以外にも問診が重要になります。そのため特に初診時は聞き取りの時間を多く取らせていただいてます。その上で必要な検査をご提案させていただきます。また、単に皮膚だけの問題でなく何かしらの他の疾患が関係していることもあります。そのため血液検査や尿検査、画像診断検査などもご提案することがあります。

治療について

内服薬を使う内科療法以外にも、外用薬、シャンプー療法、スキンケアなどを組み合わせてご相談させていただいています。

皮膚病はずっと同じ状況ではなく、良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。そんな動物さんの状況にも、ご家族の状況にもあった治療の提案を心掛けています。飼い主様としっかりお話をして、治療方針から治療方法まで一緒に決めていくことを大切にしています。

Attention

こんな症状は病気のサインかもしれません

足の裏や体を舐める
皮膚が赤くなる
体をよく掻く
毛が異常に抜ける
皮膚が黒い
顔をよくふる
ふけが多い
独特な臭いがする
背中や顔を壁や床にこすりつける