概要

気管虚脱とは、気管が押しつぶされたような形に変形して呼吸困難が起きたり、呼吸による体温調節が出来なくなる病気です。気管を形成しているC字型の軟骨がさまざまな要因で形を維持できなくなってしまったり、肥満による努力呼吸や気道の細菌感染などがきっかけとなって発症するといわれています。
中高齢の小型犬(特にポメラニアン、ヨークシャー・テリア、トイ・プードル、チワワ)に多くみられ、仔犬の頃に発症する場合もあります。

症状

激しく吠えたり、運動や興奮した後に『ガーガー』とガチョウの鳴き声のようなのど鳴りを発します。症状が重篤になってくると、呼吸が苦しくて夜にぐっすり眠れなくなったり、酸素が足りなくなることで舌の色が紫色になったりします。

治療

まずは咳止めを処方し、出来る限り咳を抑えることでぐっすり眠ったり、ゆっくりご飯を食べられる状態にします。肥満状態であればダイエットすることで体への負担が軽減され、症状の進行を抑えることができます。気道の炎症が強い場合には抗炎症療法として『ステロイド剤』を使用します。
根本的に治療するには気管の外側にコイル状の支えを装着する手術を検討します。