近年、動物にもマッサージ療法が流行ってい ます。
ただ流行っているのではなく、 もちろんちゃんとした理由があります。
マッサージには治療の一環として行うものと、 ヘルスケアやアンチエイジングといった予防や 健康維持のために行うものがあります。
【治療のマッサージ】
患部に直接アプローチし改善に導きます。
▶目的
・リンパの流れを促進
・手術前の自己免疫の強化
・手術直後の回復促進
・痛み→痙攣→痛み、のサイクル改善
・運動機能改善
・治りかけている傷の組織の改善
・行動が制限されることにより生まれる 退屈さの軽減
▶有効性
・痛みの軽減
・床ずれ防止、改善
・筋力、筋量の改善
・筋萎縮の抑制
・浮腫(むくみ)の軽減
・治りかけている傷の組織の改善
・バランス感覚の改善、向上
・プロプリオセプションの向上(見たり 触れたりして確認しなくても自分の体の輪郭を 感じること)
・関節の可動域改善
・ストレスの軽減
・ホメオスタシスの後押し
(生態恒常性ともいい、生体の状態が一定に 保たれるという生物の性質や状態のことで、 その環境が変化した際に元に戻そうとする 体内の作用)
【予防のマッサージ】
体全体をマッサージして 健康維持を目指します。
▶目的
・血流、リンパの流れを促進
・筋肉の疲れや痛みを癒す
・心身における問題行動の緩和
(攻撃性、分離不安)
・動物さんの体調チェック
・信頼関係の強化
▶有効性
・浮腫(むくみ)の軽減
・ストレスの軽減
・デトックス効果
・アンチエイジング効果
・痛みのある足を庇うことで引き起こされる、 二次的な怪我や痛みを予防
治療、予防のマッサージの2つに分けて ご紹介しました。
動物さんとのコミュニケーションとしても 効果的なマッサージ、皆さんもぜひ試して みてください。!
看護師 小熊みなみ