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みどり動物病院グループ > 動物にもマッサージを。(2014/02 バックナンバー)
2024.12.15
動物にもマッサージを。(2014/02 バックナンバー)

近年、動物にもマッサージ療法が流行ってい ます。

ただ流行っているのではなく、 もちろんちゃんとした理由があります。 

 

マッサージには治療の一環として行うものと、 ヘルスケアやアンチエイジングといった予防や 健康維持のために行うものがあります。 

 

【治療のマッサージ】 

患部に直接アプローチし改善に導きます。 

 

▶目的 

・リンパの流れを促進 

・手術前の自己免疫の強化 

・手術直後の回復促進 

・痛み→痙攣→痛み、のサイクル改善 

・運動機能改善 

・治りかけている傷の組織の改善 

・行動が制限されることにより生まれる 退屈さの軽減 

 

▶有効性 

・痛みの軽減 

・床ずれ防止、改善 

・筋力、筋量の改善 

・筋萎縮の抑制 

・浮腫(むくみ)の軽減 

・治りかけている傷の組織の改善 

・バランス感覚の改善、向上 

・プロプリオセプションの向上(見たり 触れたりして確認しなくても自分の体の輪郭を 感じること) 

・関節の可動域改善 

・ストレスの軽減 

・ホメオスタシスの後押し 

(生態恒常性ともいい、生体の状態が一定に 保たれるという生物の性質や状態のことで、 その環境が変化した際に元に戻そうとする 体内の作用) 

 

【予防のマッサージ】 

体全体をマッサージして 健康維持を目指します。 

 

▶目的 

・血流、リンパの流れを促進 

・筋肉の疲れや痛みを癒す 

・心身における問題行動の緩和 

(攻撃性、分離不安) 

・動物さんの体調チェック 

・信頼関係の強化 

 

▶有効性 

・浮腫(むくみ)の軽減 

・ストレスの軽減 

・デトックス効果 

・アンチエイジング効果 

・痛みのある足を庇うことで引き起こされる、 二次的な怪我や痛みを予防 

 

治療、予防のマッサージの2つに分けて ご紹介しました。 

動物さんとのコミュニケーションとしても 効果的なマッサージ、皆さんもぜひ試して みてください。!

 

看護師 小熊みなみ