概要

重症の角膜炎や目に深い傷がついてしまうなど、目薬では治り難い目の病気のときに行う手術を瞬膜フラップといいます。犬や猫の目の構造はほぼ人間と同じですが、水晶体を保護するための角膜とまぶたの間に『瞬膜(しゅんまく)』という薄い半透明の膜が存在します。普段は目の内側に隠れていますが、健康障害がある時に眼球を覆うようにする機能があります。

症状

目の病気の外見では、目の表面が波打つように凸凹になったり、水晶体が白く濁って見えたりすることがあります。また、水晶体を守る役割がある角膜に穴が開くと失明してしまう可能性や、眼球摘出の手術をしなくてはいけない場合もあります。
人間では目の治療のために目薬をしながら眼帯をし、目を保護する事ができますが、動物は痛い時には自分でこすって、よけいに傷を悪化させてしまうこともしばしばあります。目が大きく目が飛び出ているシーズーなどは角膜などの損傷が多く、注意が必要です。

治療

眼球を保護するため瞬膜を被せる手術を施し、目を強制的に閉じている状態を作り出します。その手術を[瞬膜フラップ]と言い、涙や目薬が角膜全体に長く潤いを与え、治りが早くなります。手術後はエリザベスカラーをし、傷口を掻かないようにします。
角膜の傷が治った時点で抜糸を行い、瞬膜フラップを解除します。